地方独立行政法人 酒井市立病院機構 堺市立総合医療センター 臨床教育センター

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内科専門研修脳神経内科

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当科の歴史は1987年に大阪府下でもいち早く独立科として開設された市立堺病院神経内科に始まります。

研修医制度の変遷と共に2014年度からは内科統括部に合流し、現在は他の専門内科と合同で内科専攻医の教育を行っています。診療においては、脳神経外科と連携しながら脳神経センターとして、また大阪府の難病診療拠点病院としての診療も行っています。
2021年度からは、神経救急+脳卒中+変性疾患のいずれにも幅広く対応できるように、スタッフを増強しております。脳神経内科領域全般にわたる十分な研修を受けていただけるように指導体制も強化しています。

認定施設

  • 日本神経学会認定 教育施設
  • 日本脳卒中学会認定 教育施設

研修目標・内容

新・内科専門医制度のカリキュラムにおいて神経内科分野は9疾患群を占めています。その内容は多岐にわたりますが、当院は地域有数の救急病院であり、幅広く診療を行っているため、ほぼ全分野をカバーしています。
3か月のローテート研修で、J-Osler登録に必要な症例を経験していただけます。本人の希望と余力に応じて、担当患者数を調整しながら密度の濃い研修を提供します。主な患者としては、脳血管障害(tPAや血栓回収も当科で行います)、脳炎/脳症、てんかん(重積発作)、ギラン・バレー症候群やCIDP、パーキンソン病及び類縁疾患、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症などが挙げられます。
1年間の固定研修の場合は、詳細な神経診察、検査の読影や施行技術(脳波、神経伝導検査、筋電図、神経筋生検、頸動脈エコー、脳血管撮影等)、希少疾患・難病の診療を習得していただきます。また、希望があれば、脳血管内治療(血栓回収術)にも参加して技術習得を目指していただきます。

指導体制

  • 日本内科学会総合内科専門医:4名(指導医:3名)
  • 日本神経学会専門医:4名(指導医:2名)
  • 日本脳卒中学会専門医:1名(指導医:1名)
  • 日本脳神経血管内治療学会専門医:1名
  • 日本リハビリテーション学会専門医:1名
  • 日本認知症学会専門医:1名(指導医:1名)

研修終了後の進路

当院は、日本神経学会認定教育施設および日本脳卒中学会教育施設として、神経内科専門医および脳卒中専門医の研修プログラムを有しています。内科専門研修後にも、ぜひ当科で専門医取得にむけて研修を続けて下さい。
希望の方には大阪大学大学院への進学や、大阪大学神経内科関連病院後期研修支援システムを介した他の研修病院への入職についても相談に応じます。
神経内科はカバーする領域が広いため、進路の選択肢は多岐にわたります。日本神経学会が制作したショートムービー「いきる、神経内科医として」をご覧いただければ、神経内科領域の広さ、可能性、将来的なキャリアパスについてイメージが掴めると思います。

指導医からのメッセージ

脳神経内科には、神経救急や脳卒中のような急性期の迅速な診断と治療が求められる疾患<ダイナミック>と、変性疾患や難病のような高度の神経診察能力と経験と知識に基づく鑑別診断能力が求められる疾患<繊細>の二つがあります。当院は地域有数の救急病院であることと、難病センターも有することから、両疾患群の研修をできる環境にあると思います。
幅広い脳神経領域のいずれのspecialistを目指すにしても、満足のいく研修をつんでいただけるようにスタッフ一同でサポートいたします。