地方独立行政法人 酒井市立病院機構 堺市立総合医療センター 臨床教育センター

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連携プログラム形成外科

更新日:

形成外科では、頭のてっぺんから手足の先まで、主に身体の表面を中心とした至る所の病気・怪我を治します。機能的な面のみならず整容性も考慮した治療を行うことが形成外科の特徴です。

当院は平成28年7月に新病院に移転し、三次救急医療機関に認定されて以降、地域の中心的な救急受け入れ病院としての役割を果たしており、四肢外傷(切断・開放骨折等)や顔面外傷(顔面骨骨折等)といった救急診療科・整形外科・口腔外科といった他科との連携を要する外傷症例も数多く取り扱っております。
当院形成外科は大阪大学形成外科学教室の関連病院に位置しており、卒後3年次以降の専門研修に関しては大阪大学形成外科に入局した上で研修していただくことになります。

各種学会認定施設

  • 日本形成外科学会認定施設

研修目標・内容

3年次の目標としては、皮膚皮下腫瘍切除術(全身麻酔下の手術から局所麻酔下外来小手術まで含む)や下肢静脈瘤に対するの基本手技、典型的な顔面骨骨折に対する観血的整復術等の習得を、4年次以降は比較的簡単な遊離皮弁の挙上等の習得を目指します。
ただ、形成外科は病院により症例の偏在が著明であるため、1,2年間の当院での研修以降は大阪大学形成外科卒後研修プログラムに乗っ取り関連病院をローテートすることで、さまざまな症例や治療方法を経験していただくこととなります。

指導体制

基本的には後期研修医1人に指導医1人をあて診療業務に当たっています。ただし、形成外科の特色として、自身が担当していない患者に関しても、基本的には科全体で情報を共有し皆で診療に当たることにしています。これは、形成外科が全身の至る所を治療対象とし、また疾患も多岐に渡るため、どの症例一つとっても同じ疾患・治療・結果の症例はないという考えのもと、今見ておかないと次がないという思いから来ています。そのため後期研修の先生方も、担当患者さんを割り当てることにはなりますが、基本的には研修期間に遭遇する全患者さんに関して一緒に治療を行います。具体的には週2回指導医と並列で外来診療を行います。外来中に生じた疑問、不安等はすぐにその場で相談できる環境を整えています。また病棟処置の担当日には、上級医と一緒に全患者の処置を行い、先に述べたように情報共有を行ったうえで、治療方法・結果等に関して一緒に考えるようにしています。

専門研修終了後の進路

形成外科は、各病院により専門性や症例に偏りがあり、一つの病院で広い知識を得ることが難しい科です。
もし、形成外科を専門に学びたいと思われる先生がいらっしゃれば基本的に大阪大学形成外科に入局していただいたうえで当院の研修を行っていただきます。当院での1~2年間の専門研修終了後は他の関連病院へとローテートしてもらい、当院では扱いの少ない症例に関して更に知見を広めていただくこととなります。

指導医からのメッセージ

当院は指導目標欄でも挙げたように、後期研修の修行の場としては非常に恵まれた症例内容・数を有しています。
形成外科に興味のある先生は、まずは見学だけでも結構です。いつでもご相談ください。