Sakai Medical Stories Vol.15 命の現場に安心を灯す『工学のスペシャリスト』と、6年目で深める『プロの誇り』

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Vol.15 命の現場に安心を灯す『工学のスペシャリスト』と、6年目で深める『プロの誇り』
臨床工学科 村田 詩音

高校時代に自らが受けた治療をきっかけに臨床工学技士の道を志し、入職6年目を迎えた村田さん。
院内にある何百台もの医療機器を完璧に把握する病棟の機械担当として、また医師と呼吸を合わせて挑むアブレーション治療のサポーターとして、命の現場に確かな安心を灯し続けています。
専門性を誇示することなく、他職種から「最も頼りやすい存在」であることを追求する彼の姿勢の根底にあるのは、「医療はサービス業である」という強いプロ意識と、自らの闘病経験から生まれる患者さんへの温かい共感でした。
初めての学会発表へと挑戦の幅を広げるなど、挑戦し続ける村田さんにお話しを伺いました。
Q1.経歴を教えてください。
臨床工学技士として入職6年目で、社会人としても6年目です。年齢は29歳です。
高校時代に不整脈のためアブレーション手術※を受けました。当時は臨床工学技士の存在を意識していませんでしたが、後に自分の治療を調べる中でこの職種を知りました。
※アブレーション手術
足の付け根などの血管からカテーテル(細い管)を心臓に入れ、不整脈の原因となる異常な電気回路を熱や冷凍で焼き切る(または焼灼する)手術
Q2. 入職当初と今で、意識やスタンスは変わりましたか?
現場の知識は国家試験の勉強だけでは全く足りず、国試で満足していた自分が恥ずかしいと痛感しました。
今は「医療はサービス」という意識が強く、「あなたに関わってもらえて良かった」と思ってもらえる接遇を一番に意識しています。
Q3. 技術面・精神面の成長につながったことはありますか?
技術面で「この出来事で成長した」という瞬間はなく、とにかく現場で機器に触り続けたという積み重ねです。
何かがあったら見に行く、触る、を繰り返しました。
精神面では言葉遣いを意識するようになりました。
多職種とのコミュニケーションでも、一方的に意見を言うのではなく、まず相手の意見を聞いてから返すことを徹底しています。
Q4. 日常業務はどのようなことをしていますか?
院内の数多く存在する医療機器の点検、透析治療の開始から終了までの管理や補助人工心肺装置の管理も行います。
カテーテル室では医師の補助として、機器を扱いながら冠動脈を超音波で評価し、治療デバイスを一緒に選ぶようなこともしています。
Q5. 当院の臨床工学科は、担当制ですか?
固定担当ではなく、基本はリーダーが割り振る1日ごとのシフト制です。
ただ、日常業務を支える中央管理の役割分担はあり、私は病棟の機械担当です。
院内にある何百台もの機器を把握し、管理する役割です。
Q6. 多職種連携で大切にしていることは何ですか?
知識や技術は見せびらかすものではないと思っています。
専門性を誇示するのではなく、周囲から「頼りやすい存在になれているか」を意識しています。
臨床工学技士の業務は依頼されて動く「受注生産的」な面が多いので、他職種から「困っている」が出たら、できるだけ早く解決するよう動いています。
Q7. 医師との関わり方で意識していることはありますか?
機械のプロだからといって、他職種に意見するというより「一緒にこれどうですかね」と提案する形を心掛けています。
一番大事なのは「安全な医療を提供できるか」なので、そこに職位や職種は関係ないと考えています。
Q8. アブレーション業務には、どのように関わっていますか?
心臓の中に電極を入れる、異常な電気信号(電位)を探して焼灼する治療において、臨床工学技士は医師と並行して「探す(操作・モニタリング)」部分に関わっています。
まだ始まったばかりで、今は安全にやり切ることに必死です。
Q9. 自身もアブレーション経験者として、患者さんへの思いはありますか?
不思議な気持ちはありますね。
経験者であることから患者さんの気持ちは理解できる部分が多いと思います。
私は治療を麻酔なしで受けて本当に痛かった思い出があるので、もし同じような状況の患者さんがいれば、声掛けして寄り添いたいと思っています。
Q10 後輩育成にはどのように関わっていますか?

プリセプター制度はありますが、シフト制で私が夜勤だったり休みだったりしてマンツーマンが難しい時間もあるため、教育は「みんなで見る」形です。
私自身の関わり方としては、全部を教えるというより「しんどいことがないか」を聞くなど、メンター的なメンタルサポートを意識しています。
Q11. 学会発表にも挑戦されるそうですね。
今年、6年目で初めて挑戦します。
現在当科では学会参加や発表を推進しています。
関わっている腎臓内科医からも「貴重な症例はどんどん出したほうがいい」と後押しをいただき、挑戦を決意しました。
Beyond the White Coat
― 白衣の向こう側 ―
ここからは、医療や仕事の話から少し離れて、休日の過ごし方や好きなものなど、日常のひとコマから見えてくるスタッフの人となりや、ちょっと意外な一面をご紹介します。
プライベートの趣味について教えてください。
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サバイバルゲーム(サバゲー)です。
サバゲーは臨床工学科の杉本科長ともよく一緒に行きます。
夏は暑くて厳しいので、涼しい時期に行くことが多いですね。
好きな食べ物・おすすめのお店はありますか?

大好物は「水ようかん」です。
高校の入院中にお見舞いでもらった「能勢町のでっちようかん」が美味しくて、そこからずっと好きで帰省時に買っています。
おすすめの店は高知ラーメンの「じゃんめん®」です。
麺の上には卵、ニラ、唐辛子、ホルモンを加えたあんかけが乗っており、ドロッとしたラーメンで本当に好きです。
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