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予防医療の取り組み疾病予防管理センター

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堺市民の皆さんへのご挨拶

令和2年4月から、堺市立総合医療センターに「疾病(しっぺい)予防管理センター」が設置されました。そこで、なぜこのセンターが作られたのか、また、このセンターではどのようなことをするのか、ということについてご紹介します。

現在の堺市の健康・医療をとりまく社会情勢として、1)全人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は28%(2022年2月末現在)で超高齢社会(※)となっている、2)日本人の健康寿命(他人の世話にならずに自立して生活ができる期間)は生物学的な平均寿命より約10年短い(すなわち、人生の最後の10年間は他の人に世話をしてもらわないと生活できない)、3)医療費・介護費が増大している、4)堺市における検診受診率が伸び悩んでいる、5)生活習慣の乱れによって悪くなる病気の発症率が全国平均より高い、などが問題となっています。従来の医療は、病気になった人が病院や診療所に来て治療を受ける、というスタイルでした。しかしこれでは、市民の皆さんが病気になるまで医療者は病院でじっと待っている、ということになります。人生において病気にならないことが最も大切なのに、これでは本末転倒といわざるを得ません。

そこで私たちは、病院でじっと待っているのではなく、堺市のいろいろな地域におじゃまし、堺市民の方々に日頃から健康の増進、病気の予防に気をつけていただけるような取り組みを、今まで以上にする必要があると考えました。健康の増進や病気の予防については、今までも堺市の行政が力を入れていますが、私たちは病気の専門家としての立場で病気の予防に一層の貢献をしたいと考え、堺市立総合医療センターに疾病予防管理センターを作りました。

この疾病予防管理センターでは、今後、堺市民の皆さんの健康増進と健康寿命の延伸をめざし、従来当院が取り組んできた予防健診センターでの健診事業に加え、生活習慣病などの予防・早期発見・早期治療のための取り組みや、フレイル(健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間の状態)を予防する取り組みなど、さまざまな取り組みを、堺市の行政や大学、企業等と協力して行います。その一部はすでに開始しており、今後も次々と実施してまいります。これからの疾病予防管理センターの取り組みに、どうぞご期待ください。

疾病予防管理センター長
大里 浩樹

※65歳以上の高齢者が

  • 7%以上:高齢化社会
  • 14%以上:高齢社会
  • 21%以上:超高齢社会

日本は2007年から超高齢社会になっています。

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