地方独立行政法人 酒井市立病院機構 堺市立総合医療センター 臨床教育センター

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センター長・病院長ごあいさつ

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臨床教育センター長あいさつ

同じ志を持つ仲間たちと、ともに学び、ともに成長し、
ともに喜べる環境で研修をしませんか。

当院は、多くの研修医・医学生の皆さんから「若手医師の教育システムが充実している」と高い評価をいただいています。

その理由を彼らに尋ねると、①症例が多彩で豊富、②救急疾患を多数経験できる、③救急現場でも上級医から懇切丁寧に指導してもらえる、④まず何でも診ることのできるgeneralistになるための教育を受けられる、⑤研修医に対するレクチャーが毎日のようにあって充実している、⑥研修医がみんな楽しく仕事をしながら切磋琢磨しお互いを高め合っている、⑦堺地域の現場で地域医療の現実や重性を実感できる、などの答えが返ってきます。彼らの言葉にもあるように、当院は、将来の日本の医療を担う高い志を持った研修医の皆さんが、自ら考え、行動し、学び、そして何よりも、「患者さんのために自分は何をしてあげられるのか」という、医師を志したときの謙虚な気持ちを忘れない医師に育つよう、多職種のメンバーがチームとして全力で支えます。

院長あいさつ

堺市のひいては南大阪地域の医療者を育成輩出できる病院づくりに努めていく所存でございますので、皆様のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

現行のスーパーローテート制が2004年にスタートし、2020年で早17年経過し、本年度、7科(内科、救急、外科、小児科、産婦人科、精神科、地域研修)必須となり、初期研修ではプライマリーケアを実践できる医師の育成が求められています。これは、来る超高齢化社会における医療ニーズが、専門医療偏重な教育システムで育成された医師では応えられない理由による見直しと、私は理解しています

当院では、このスーパーローテート研修導入以前より、内科を中心に専門領域のみならず複数の専門領域をローテーションする研修体制を採用しており、「優れたジェネラリストでなければ、スペシャリストにはなれない」をスローガンに、専門領域のみしか診られない医師を育成するのではなく、幅広く診療できる医師を育成すべく、臨床研修を行ってきました。研修医にも指導医自らも優れたジェネラリストを目指す研修を創造してきました。また、指導医、研修医が一丸となって臨床現場で患者さんの治療にあたることにより、指導医も研修医もともに成長できるという「教え、教えられる文化」という言葉を合言葉に教育マインドを大切にしてきました。

2025年問題に象徴されるように、超高齢化社会の到来により、医師の求められる役割は、病院内で実践される急性期治療を通して地域住民の健康を維持するためばかりではなく、地域住民の健康意識の改善や健康寿命の延伸に向けた取り組みなど、これまで以上に幅広い臨床実践能力や地域社会におけるリーダーとなり、来るべき社会変革にも進んで参画できる医師を育成していきたいと考えています。また、これからの医療界も再編も少子高齢化とともに急速に変化していくことが予想され、将来の医療を担う医師にそれぞれの特性に合わせたキャリアパスを見つけてもらえるチャンスや素養を身に着けてもらいたいと希望しています。自分を大切にし、冷静に自分の長所を見つけることにこそ、激変する社会の中で自分の納得できる医師人生を自分で作り出せるのではないでしょうか。

私たちの病院にぜひ来ていただいて、一緒に「教え、教えられる文化」の中で、皆さんは自分のキャリアパスを、病院は来るべく少子高齢化社会における理想的な急性期・臨床研修病院を共に創っていきませんか。