地方独立行政法人 酒井市立病院機構 堺市立総合医療センター 臨床教育センター

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センター長・病院長ごあいさつ

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臨床教育センター長あいさつ

臨床教育センター長 西田 幸司

当院は地域医療を支えるべく救急医療や専門医療を提供するとともに、臨床教育にも力を入れています。
当院での研修の特長は以下の4つです。

  1. 41もの診療科
    ほぼすべての診療科がそろっているため、複雑な病態であっても自院で完結できることが多いです。
    また、多くの科を初期研修の選択研修先として選択可能です。
  2. 教え教えられる文化
    互いに教え合う文化が根付いています。教えることは学ぶことでもあります。スタッフが専攻医を、専攻医が初期研修医を、初期研修医が学生を指導することで、教えられる側も教える側も成長できると考えます。
  3. 豊富な救急症例
    救急医療に力を入れており、年間1万件以上の救急搬送を受け入れています。救急外来は実践の場であると同時に重要な教育の場と考えています。初期研修修了時点ではどういった症例であっても初期診療できる臨床能力を、専攻医修了時点では診断し治療方針を立てることのできる臨床能力を身につけることを目標にします。
  4. 充実したシミュレーションセンター
    当院にはCVC留置や胸腔穿刺、腰椎穿刺などのシミュレーターが豊富に備わっています。患者さんに対する前に繰り返しシミュレーターを用いた練習が可能です。

初期研修から専門研修にかけては、医師として、そして社会人として大きく成長できる時期です。病院を挙げて、皆さんの成長を後押ししますので、ぜひ当院での研修にチャレンジしてみてください。

院長あいさつ

新しい時代を切り開いていく若手医師を広く求めています。
市民の健康と医療を担う若手医師の育成に力を入れています。

院長 大里 浩樹

当院は2023年7月1日に創立100周年を迎えました。100年の歴史を振り返ってみると、当院が開設された1923年は、第一次世界大戦後の戦時景気で産業が成長し人口が増加するとともに都市部に集中し、一般市民は衛生環境や栄養状態がきわめて悪化し、感染症や低栄養に苦しむ堺市民が増加しました。そのような中、市民からの要望で当院は開設されました。その後、終戦直前の堺の大空襲で病院が大きな被害を受けたにもかかわらず、市民、職員の多大なる努力により被災後早期に病院機能を再開させることができました。まだ、第二次世界大戦の記憶が生々しい1953年(昭和28年)には、創立30周年を記念し、「堺病院の歌」が作曲されました。「堺病院の歌」には『地の塩の尊き使命我ら高く、常に正しくいたつきの床に病み伏すものに施さん』という歌詞が出てきます。「地の塩」とはイエス=キリストの言葉で、腐敗を防ぐ塩のように社会や人身の模範として社会に奉仕するものを意味しています。
この数年、世界は新型コロナウイルス感染症パンデミックに苦しめられました。当院では、病院一丸となって、COVID-19陽性患者の診療を行ってきました。当初は未知のウイルスであったこと、自分の専門領域の活動を制限しても多数の陽性患者を受け入れたこと、第4波では総員の入院患者の致死率が1割以上という過酷な現場、いろいろな試練を経験しながらも「市民のために頑張ろう」を合い言葉に、職員は、この「地の塩」の精神を継承し地域に貢献してくれたと誇らしく思っています。
今後、少子高齢化がますます進み、医療者の獲得も難しくなっていくことが予想され、医療の将来はなかなか予測できません。しかし、そのような中でも果敢に困難な時代の流れに挑戦し、医療人として、「地の塩」の精神を忘れずに成長する若き次世代の担い手を求めています。未来に向けて一緒に挑戦していきましょう。