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てんかん外来

てんかんを珍しい病気だと思っていませんか?有病率は、5~8人/1000人と見積もられていて、日本では約100万人の患者さんがいるとされる珍しくない病気です。子供さんに多い病気と思われていますが、実は、高齢になるにしたがい、発病率も増加しだします。平均的には、発病率は30-50人/10万人/年とされ、累積発病率では、20歳までで1%、75歳までで、3%とされています。この数字をもとにするなら堺市だけでも6000人の患者さんがいても不思議でないことを物語っています。この中には、自然に年齢とともに治っていくてんかんもあれば、3剤の内服をおこなっても治らない難治性てんかんまで混在します。

てんかん外来では、他院からの紹介だけでなく、不安を感じている患者様の相談にも積極的に受け入れるよう努力しております。特殊な"病気"だと思っていませんか?"個性"と考えていただくのも一つだと考えています.年々、認識の増加とともに通院患者様の人数も増加の一途をたどっています。とくに、壮年、老年期の患者様の増加が顕著です.認知障害や、記銘力障害と誤った診断をされていた患者様も多くいらっしゃいました

図1
図1 てんかん外来の年齢群別人数の年次推移

てんかんという病気をどのように説明されていますか?

図2
図2 てんかん発作型(発作の症状)-国際てんかん連盟の1981年分類-

通院治療されている患者さんの多くは、漫然と「てんかん」と診断されていることが多く見受けられます。臨床的な発作症状の分類とてんかんの原因のタイプを分類して、治療方針をたてるのが一般的です。なぜなら、発作型に応じて治療方針も、内服薬の種類も異なります。また、治療方法も、内服加療がすべてではなく、手術加療も治療法の選択肢の中にあります。

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診断


図3 てんかん症候群の診断

診断は、病歴、既往歴、家族歴の聴取と、発作症状の確認からはじめます。そのため、可能であれば、ご家庭での発作症状のビデオ撮影をお願いしています。そして、脳波、CT、MRIによるスクリーニング検査をおこない、診断治療を開始します。

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内服治療の特色


図4 新薬導入の治療効果。2010年9月まで、発作頻度が2ヶ月に一度以上ある患者さんを頻度が多い群として、その発作頻度の半減以上の効果のあるものを有効とすると7割の患者さんに効果がありました。

診断にもとづき、日本てんかん学会のガイドラインで推奨される第一選択薬で治療を開始し、第2選択薬を追加して内服加療を行っています。当院では、新薬とされる、ガバペンチン、トピラマート、ラモトリジン、レベチラセタムのいずれも治療に導入しています。新薬を導入した初期の難治てんかんの患者さんでも、7割に有効性が見られました。

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外科治療

内服治療に奏効しない難治性てんかんの患者さんや、副作用のために内服治療の継続困難な患者さんでは、手術加療を勧めることがあります。術前検査で、発作症状のビデオと同時記録した脳波測定や、SPECT、FDG-PET、MRIを用いて詳細な検討を行います。その上で、てんかん発作の原因となる大脳皮質の領域が限局されていると見込まれた時には、開頭術により脳表に硬膜下電極を留置し、てんかん焦点検索を行った後に、1) てんかん発作焦点切除術を施行します。また、てんかんの発作焦点が限局されないときには、2) 脳梁離断術や、3) 迷走神経刺激術(VNS)といったてんかん発作症状を緩和する手術治療を勧めています。特に迷走神経刺激については、担当医を含め有資格者のもとでの手術を行います。

二宮 宏智(にのみや ひろとも)氏名 二宮 宏智(にのみや ひろとも)
専門分野 てんかん一般
認定資格資格等 日本てんかん学会認定臨床専門医、日本臨床神経生理学会脳波部門認定医、日本脳神経外科学会専門医

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