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前立腺癌と膀胱癌

前立腺癌

メッセージ・総論

前立腺は膀胱の下、直腸の前にあり、精液の一部を作る男性固有の臓器です。前立腺は尿道を取り囲んでいるため前立腺の病気になると排尿に関係した症状が出ます。前立腺癌は早期では症状がありません。
次の段階の局所進行癌になると頻尿(尿の回数が多い、特に夜間)、尿が出にくい、等の前立腺肥大症と同様な症状が見られます。さらに進行すると、前立腺癌は骨に転移しやすく、骨に転移すると痛みや下半身の麻痺が生じることがあります。

診断方法

前立腺腫瘍マーカー(PSA)の測定:血液検査です。

PSAは前立腺癌の診断、治療効果などの判定に重要です。最近は健診等でPSAの高値を指摘されたことがきっかけで前立腺癌と診断される場合が増えています。

直腸指診

前立腺は直腸に接していますので、癌がある程度の大きさになれば直腸から指で診断することが可能です。

経直腸エコー検査

肛門からエコーで前立腺を検査します。

前立腺生検

以上の3つの検査で前立腺癌を疑うことができますが確定診断のためには、前立腺の組織の一部を採取し病理検査で癌があるかどうかを調べる生検が必要です。麻酔をかけてしますので痛みはありません。

癌と確定すれば、骨シンチ、CT、MRI等で病気の進行程度を調べます。

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治療方法

病気の進行度と年齢によって治療方法を決定します。
年齢が70歳台前半までの方には、早期の前立腺がんでは手術(前立腺全摘術)または放射線治療、やや進行した前立腺がんでは手術または放射線治療とホルモン治療の組合せ、骨などに転移のある進行した前立腺がんではホルモン治療となります。
年齢が70歳台後半以降の方には、非常に早期の前立腺がんでは治療せず経過観察、早期の前立腺がんでは放射線治療またはホルモン治療、やや進行した前立腺がんでは放射線治療とホルモン治療の組合せ、骨などに転移のある進行した前立腺がんではホルモン治療となります。

手術(前立腺全摘術)

開腹手術で前立腺を精嚢と共に摘除し、膀胱と尿道をつなぐ手術です。
全身麻酔、3時間程度の手術になります。希望者には自己血貯血を行なっています。

放射線療法

当院では三次元外照射を行っています。

ホルモン治療

注射または精巣摘除、と内服薬で治療します。

ホルモ療法の効果を認めなくなった前立腺がんの患者さんには抗癌剤治療を通院で行います。

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膀胱癌

メッセージ・総論

膀胱癌は膀胱にできる癌で、中年以降に多く、特徴のある症状は無症候性肉眼的血尿(痛み等の症状がないのに、見て血液の混じった尿がでる)です。このような症状があれば泌尿器科で診察の必要があります。

診断方法

尿細胞診で尿の中にがんの細胞がないかどうか検査します。

膀胱内視鏡検査

CT、MRI等では確定診断が困難な時が多く、膀胱内視鏡検査が必要です。 最近は内視鏡も細くやわらかく検査の時の痛みはわずかです。

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治療方法

まず内視鏡手術(経尿道的腫瘍切除術、約10日間の入院)です。
手術の結果とCT、MRI等のレントゲン検査等の結果で総合的に病気の進行程度を判断します。
内視鏡手術ですべて切除できないかたには、膀胱全摘術+尿路変更術(尿の出口を別につくる)を行うときもありますが、できるだけ膀胱を残す治療も心がけています。
手術のできないかた、どうしても手術を希望されない方には放射線治療を行うときがあります。
また、膀胱癌の再発予防に、膀胱内に薬をいれる注入療法もあります。

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