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骨粗鬆症

メッセージ・総論

骨粗鬆症とは、『骨の石灰化障害を伴わない骨量低下により、その部位に見合った支持力を発揮できなくなり、軽度または中等度の外傷でも骨折を生じる危険性が高まった状態』のことをいいますが、簡単に言うと、『骨の量が少なくなり、ちょっとしたことで骨折しやすくなった状態』のことをいいます。骨の老化と言ってしまえばそれまでですが、脳卒中、老衰に次いで寝たきりになる理由の第3位が骨粗鬆症による骨折であり、高齢化社会の現在、骨粗鬆症の治療と骨折の予防が、大切になってきています。

診断方法

自分がどのような状態であるかをチェックしてみましょう!いくつ自分に当てはまるかを数えてください。

  1. 最近身長が低くなった
  2. 最近背中が丸くなったり、腰が曲がってきた
  3. ちょっとしたことで骨折した
  4. 細身の体型である
  5. 家族に骨粗鬆症の人がいる
  6. 糖尿病であったり、胃腸の手術を受けた
  7. 女性の方-閉経をむかえた、男性の方-70才以上
  8. 若いころから月経が不順である(女性)
  9. 牛乳、乳製品をあまりとらない
  10. 小魚、豆腐をあまりとらない
  11. 煙草をよく吸う
  12. お酒をよく飲むほうだ
  13. 天気のよい日でもあまり外にでない
  14. 運動はもちろん身体を動かすことが少ない

以上の14項目中、10以上当てはまれば、骨粗鬆症!であり、6以上当てはまれば、骨粗鬆症?になっている可能性があるといえます。病院で骨粗鬆症をチェックしてもらうには、骨塩定量装置による検査があり、痛みもなく簡単に行えます。

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治療方法

骨粗鬆症の予防については、テレビの番組や宣伝などでよく知られているかと思いますが、バランスの良い食生活を心掛けカルシウムを多くとること、適度な運動、日光浴が大切であると言われています。また、転倒して骨折を起こさないように、階段には手すりをつけたり、床には引っかかるようなものを置かないようにしたりと、身の周りにも気をつけておく必要があります。

骨粗鬆症は、老化に伴って起こるものですから、根本的には直すことはできない?のかもしれません。30才までに、骨を丈夫にしておかれた方は、骨粗鬆症になりにくいことが言われていますが、今心配なさっておられる高齢の人は、若返る薬かタイムマシンでもない限り30才にはなれませんから、ひどくならないような治療が必要です。薬としては、ビタミンD製剤、ビタミンK製剤、カルシトニンというホルモンの筋肉注射、カルシウム剤、女性ホルモンなどがあります。最近では、幾種類ものビスフォスフォネート製剤が出ており、骨の量を増やし、骨折を予防する効果があると言われています。これらの薬を使う場合には、主治医と良く相談されてからが良いかと思います。

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治療実績

手首、腕の付け根(上腕骨)やふとももの付け根(大腿骨)が、転倒によって、骨折を生じやすい部位として知られています。当院では、必要に応じて手術加療を行っており、全体で年間70件程度行っております。また、背骨の骨折(脊椎圧迫骨折)の20%は、知らないうちに起こっているといわれており、手術適応となることは稀ですが、痛みが長期間続く場合や神経麻痺が出る場合などには、手術を行っております(年間数件程度)。

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その他

整形外科には、病気について解説した患者さん向けの小冊子などが多くあります。特に骨粗鬆症に関するものが最も多く、この原稿を書いている机の上にも8種類もの小冊子があります。それだけ多くの方が、骨粗鬆症を患い、関心を持っておられるということでもあるかと思います。骨折の予防には、転倒しないようにすることが大切ですが、なかなか難しいものです。私もおっちょこちょいでよく階段などでつまづいてこけます。ただ万が一骨折を生じてもあまり心配なさらないようにしましょう!現在では、それぞれ良い治療がありますので。

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