メッセージ・総論
現在わが国では非常な勢いで糖尿病をお持ちの方が増えており、40歳以上の約3人に1人は糖尿病が強く疑われる/可能性を否定できない(2006年国民健康・栄養調査)と推定されています。このように糖尿病はもはや特別な病気ではありません。しかし、この糖尿病と上手につきあわないと合併症(眼・腎臓・神経、あるいは心臓・脳・足の病気)が起こり、生活が困るようになりかねません。
- 口が渇き、沢山の水分を飲み、何度もおしっこに行く
→すぐお医者さんに行きます - 上記の症状はないけれど、以前健康診断か医療機関で糖尿病と言われたがほったらかしになっている
→早くお医者さんに行きましょう - 最近、健康診断かなにかで糖尿病(あるいはその気がある・境界型)と言われた
→近々お医者さんに行きましょう
糖尿病と上手につきあう(=コントロールする)と合併症によって困る可能性が低くなります。近年、糖尿病とその合併症の治療法は進歩してきました。しかし、どれだけ治療法が進歩しても、患者様ご自身が日常生活の中で工夫し、"うまくコントロールする"こと(療養)が合併症予防の前提となります。
診断方法
日本糖尿病学会の診断基準に従って診断します。
治療方法
本邦で大半を占める2型糖尿病の方では、食事療法と運動療法が2本柱です。
それに、飲み薬(経口薬)や注射薬(インスリンあるいはインクレチン関連薬)を必要に応じて使います。
①インスリン(血糖を下げるホルモン)を増やす薬
- スルフォニル尿素(SU)薬
- アマリール®、グリミクロン®、オイグルコン®(=ダオニール®)など
- グリニド(短時間作用型インスリン分泌促進薬)
- ファスティック®(=スターシス®)、グルファスト®
- DPP4阻害薬
- ジャヌビア®(=グラクティブ®)、エクア®、ネシーナ®、トラゼンタ®
- インスリンおよびそのアナログ注射
- 40種類以上あります
- インクレチン作動性注射薬
- ビクトーザ®、バイエッタ®
②インスリン(血糖を下げるホルモン)の働きをよくする薬
- ビグアナイド
- メトグルコ®、ネルビス®、メデット®、など
- チアゾリジン誘導体
- アクトス®
③炭水化物の吸収遅延させる薬
- αグルコシダーゼ阻害薬
- ベイスン®、グルコバイ®、セイブル®、など
※ 1型糖尿病の方ではインスリン注射が必須となります
治療実績
これまで、地域の医療機関からのご紹介いただいた方、あるいは何らかの疾患で当院を受診されて糖尿病が診断された方を中心に治療を行っております。
2010年9月に糖尿病担当部長(藤澤)が新たに就任し、今後治療内容も変わってくるものと思われます。
その他
糖尿病は慢性疾患であり、感染症・手術・妊娠など特別な事情がある場合は違ったコントロールの仕方となりますが、通常ですと非常に長い期間コントロールする必要があります。
当院には多くの職種のメンバーから構成される糖尿病教育チームがあります。患者様の生活を重視し、「このやりかただったら長期にできる」、そのような生活上の工夫(療養)を一緒に考え、提案していきます。当院では教育入院(基本1週間のコース)も行っております。






