呼吸器外科では日本国内さらに世界でスタンダードとされている治療法(手術法)を基本としつつ、個々の患者さんの病状や手術後の生活の質(QOL ; quality of life)を考慮してお一人お一人にあった治療(手術)を提供していきたいと考えています。そのための基本姿勢としてまずはご病状をわかり易く説明することが大切であると考えています。さらに説明が一方通行にならないように対話をしながら患者さん、ご家族が充分納得して治療法を選択していただけるように心がけています。
対応疾患
| 腫瘍性疾患 | 原発性肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜・胸壁腫瘍、肺良性腫瘍など |
|---|---|
| 非腫瘍性疾患 | 自然気胸・続発性気胸 肺分画症、肺動静脈瘻など |
特色・強み
1.チーム医療の充実
当院では肺癌を初めとする胸部悪性疾患の治療方針を決定するため週1回、呼吸器外科、呼吸器内科、放射線治療科が合同で検討会を開催しており患者さんお一人お一人について最良と思われる治療方針を決定しています。
2.術後合併症を減少させるための病院全体での取り組み
世界でもトップクラスの高齢化社会である日本では高齢かつ様々な持病をお持ちの患者さんが手術を受けられる機会が増えてきています。高齢者や持病(糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、腎疾患など)がある方は手術後に様々な合併症がおこるリスクが高くなると言われているため、当院では呼吸ケア・リハビリテーションチームが中心となり、高リスクの患者さんには外来初診時から禁煙指導とともに特別な呼吸トレーニングなど手術の準備を開始していただくプログラムを用意しています。
3.体により優しい手術=低侵襲手術
体に優しい=創の小さな=痛みの少ない=創の目立ちにくい手術として胸腔鏡手術を導入しています。原発性肺癌に対しては5~10cmほどの小開胸を併用した胸腔鏡補助下手術を、気胸には1~2cmほどの創3~4カ所で行う完全鏡視下胸腔鏡手術を基本にしています。
4.緩和ケアチームでの活動
当院の緩和ケアチームの一員としても活動しています。がんに伴う痛みをはじめとするとする諸症状の緩和はもちろん、生活面のアドバイスや気持ちの面のケアなどについても様々な専門家が集まっている緩和ケアチームで検討して安心して治療やケアを受けて頂けるように 心掛けています。
治療実績・成績
| 2010年 | 2011年 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 原発性肺癌 | 手術症例 | 22件 | 22件 | ||
| 胸腔鏡補助下手術 | 15 | 19 | |||
| 標準開胸手術 | 7 | 3 | |||
| ☆ 術後補助化学療法 | 5 | 9 | |||
| 転移性肺腫瘍 | 手術症例 | 11件 | 11件 | ||
| 気胸 | 手術症例 | 18件 | 13件 | ||
| 完全鏡下胸腔鏡手術 | 18 | 10 | |||
| 縦隔腫瘍 | 手術症例 | 0件 | 2件 | ||
| その他 | 手術症例 | 6件 | 4件 | ||
| 肺分画症 | 1 | 0 | |||
| 肺生検 | 2 | 3 | |||
| 胸膜生検 | 3 | 1 | |||
担当医師・スタッフ
![]() | 氏名 | 尾田 一之(おだ かずゆき) |
|---|---|---|
| 職名 | 呼吸器外科担当部長 | |
| 大学(卒業年度) | 北海道大学医学部(平成5年卒) | |
| 専門分野 | 呼吸器外科学、胸部悪性腫瘍、緩和ケア | |
| 認定資格等 | 日本外科学会専門医、日本呼吸器外科学会専門医 | |
| 学会 | 日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会、日本緩和医療学会、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 |
施設認定
- 日本呼吸器外科学会認定修練施設
研究発表
| “大腸癌肺転移外科的切除後の残肺再発例の検討 Repeated thoracotomyの意義について“ |
第58回日本胸部外科学会総会 2005.10.5-7 岡山 |
|---|---|
| “前方および後方からのcombined approachにより 切除を行ったSuperior sulcus tumorの一例“ |
第46回日本肺癌学会 2005.11.24-26 千葉 |
| “小細胞肺癌に対する当施設の外科切除成績の検討” | 第23回日本呼吸器外科学会 2006.5.25-27 東京 |
| “画像上特異な所見を呈しアスベストとの関連が疑われた 原発性肺癌外科切除例” |
日本肺癌学会関西支部会 2006 大阪 |
| “肺原発粘液嚢胞腺癌の一例” | 第68回日本臨床外科学会 2006.11.9-11 広島 |
| “肺尖部領域胸壁浸潤肺癌に対する当科の治療成績の検討” | 第24回日本呼吸器外科学会 2007.5.17-19 横浜 |
| “大腸癌肝肺転移外科切除例の検討” | 第69回日本臨床外科学会 2007.11.29-12.1 横浜 |
| “右側大動脈弓に伴う左鎖骨下動脈瘤と左肺癌に対して 一期的に手術を行った一例” |
第26回日本呼吸器外科学会 2009.5.14-16 北九州 |
(注意)以上は以前勤務していた大阪府立成人病センター・呼吸器外科での業績です。
| “進行肺がんに対する集学的治療について” | 第37回 成人病公開講座 2008.9.11 主催・大阪府立成人病センター |
|---|---|
| “肺がんから身を護るために~肺がん診療の最新情報~” からだにやさしい肺がんの手術~胸腔鏡手術の進歩 |
大阪から肺がんをなくす会・市民公開講座 2008.11.8 |







