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IVRセンター

センター長ごあいさつ
IVRは聞き慣れない言葉かもしれませんが、Interventional Radiologyの略語で、「画像下治療」と訳されます。IVRとは、血管造影・CT・超音波などの画像機器を駆使して体内の病変をリアルタイムに確認しながら、カテーテルという細い管や針を用いて病変に到達して行う新しい医療です。傷跡が非常に小さく済むため、患者さんの体の負担も少なく、心と体に優しい医療を目指しています。小児から高齢者まで、頭部と心臓以外のすべての臓器が対象です。IVRの対象疾患はがん、脈管疾患、感染症、救急外傷にいたるまで多岐にわたり、診断・治療において、様々な目的でIVRが行われます。
当院ではこれまでもIVRに関わる各診療科が協力して診療を行ってまいりましたが、さらなるIVRの発展・多様化に応えるべく、各科・部門を超えたチーム医療を目指して、2019年9月よりIVRセンターが開設されました。IVR専門医と看護師・放射線技師らが中心となって、関連する診療科・部署が密に連携しながら、安全で精度の高いIVR診療を提供していく所存です。
最後にIVRにおける近年の目覚ましい医療器具と医療技術の進歩によって、治療成績は向上し、適応疾患はさらに拡大しています。患者さん一人ひとりに寄り添った「オーダーメイド」な医療が重要となった今日において、IVRセンターも、欠かすことのできない医療部門のひとつとして貢献できるように、チーム一丸となって努力を重ねてまいります。

放射線診断科 中村 純寿

このページの目次

対応疾患

①主な血管系IVR

止血術 外傷性出血、消化管出血、喀血、産科出血、医原性出血、鼻出血 など
血管塞栓術 内臓動脈瘤、血管奇形、血流改変術、種々の静脈瘤など
腫瘍塞栓術 肝腫瘍、頭頚部腫瘍、腎腫瘍、骨軟部腫瘍、子宮筋腫 など
血管形成術 閉塞性動脈硬化症、透析シャント不全、鎖骨下動脈狭窄症 など
門脈IVR 消化管静脈瘤に対する経皮的塞栓術、肝切除術前の経皮的門脈塞栓術 など
静脈IVR 副腎静脈サンプリング、上大静脈ステント、血管内異物除去術 など
リンパ管IVR 乳び胸に対するリンパ管造影・塞栓術 など

② 主な非血管IVR

胆道IVR 胆管・胆嚢のドレナージ、胆管ステント など
腫瘍IVR CTガイド下腫瘍生検、肝癌ラジオ波凝固療法 など
感染IVR 膿瘍・嚢胞のドレナージ、硬化療法 など

診療実績

2017年度 2018年度
緊急動脈止血術 78 89
肝細胞癌TACE・RFA 28 41
その他の腫瘍TAE・TAI(頭頸部腫瘍・子宮筋腫・術前塞栓など) 23 25
血管形成術・血栓除去 23 20
動脈瘤・血流改変 21 14
門脈系IVR(PTPE/BRTO/PTO) 14 9
静脈系IVR(副腎サンプリング・SVCステント・異物除去など) 16 19
胆道IVR(PTCD/PTGBD/ステント/結石除去) 57 47
経皮的膿瘍ドレナージ術 73 102
経皮的生検術 47 123
合計 380 489

特色・強み

●当院は日本IVR学会よりIVR専門医修練施設として認定されており、現在2名のIVR専門医を含む、熟練した専門性の高い医師が日々治療を行っています。また、看護の面においても、日本IVR学会/CVIT合同認定インターベンションエキスパートナースが8名従事しており、一人ひとりの心に寄り添った医療が提供できるように日々心がけています。例えば、個々のIVR診療の前後には、医師・看護師・診療放射線技師がタイムアウトを行い、より良いIVR診療を提供できるように、情報共有・意見交換を随時行っています。

●当院は堺市において唯一である三次救命救急センターを有しており、最重症患者にも積極的にIVRを施行しております。IVRと外科手術を同時に施行可能であるハイブリッド手術室が救命救急センターに導入されており、1分1秒を争う救命救急の現場において救命救急科との緊密な連携のもと、外科手術と同時に行うようなIVRも増加しています。

●また、手術室においてもハイブリッド手術室が導入されており、心臓血管外科を中心として大動脈ステントグラフトのような外科手術と組み合わせた先進医療も近年増加しています。

●当院では積極的にCT透視技術を用いたIVRを行っています。例えば肺がんを疑う病変に対して行うCT下肺生検では呼吸器疾患センターと密に連携しており、全国有数の検査件数を実施し、ミリ単位での高精度の診断技術を有しています。診断後の肺がん診療に関しても、当院の総合力を活かして、手術支援ロボットを用いた低侵襲手術・オーダーメイド化された抗がん剤治療・定位放射線治療など様々な医療技術を駆使してチーム医療を展開しています。

●IVRの需要は増加していますが、決してIVRにこだわる事なく、患者さんにとってより良い医療が提供できるように、常に診療科間での意見交換を心がけております。また、IVR診療においては特有の合併症リスク(穿刺に伴う出血など)や放射線被曝を伴う手技であることから、安全性の向上や情報共有にも努めてまいります。

担当医師・スタッフ

中村 純寿(なかむら まさひさ)
職名 IVRセンター センター長
放射線診断科副医長
大学
(卒業年)
大阪大学(平成19年卒)
専門分野 IVR・画像診断
認定資格 医学博士
日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本IVR学会IVR専門医
がん治療認定医
腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医
日本脈管学会脈管専門医
学会 日本医学放射線学会
日本IVR学会
日本脈管学会
モットー 治療に直結する画像診断と、低侵襲で正確なIVR治療を行う事で患者さんのお役に立ちたいと考えております。
藥師寺 秀明(やくしじ ひであき)
職名 救命救急科 副医長
大学
(卒業年)
大阪大学(平成19年卒)
専門分野 救急
IVR
認定資格 救急科専門医
IVR専門医
日本集中治療医学会専門医
学会 日本救急医学会
日本医学放射線学会
日本IVR学会
日本集中治療医学会
好きな言葉モットーなど 小さなことからコツコツと。
澁川 貴規(しぶかわ たかのり)
職名 心臓血管外科 低侵襲血管手術担当部長
大学
(卒業年)
大阪大学(平成6年卒)
専門分野 大動脈
認定資格 日本心臓血管外科学会専門医
胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
学会 日本外科学会
日本胸部外科学会
日本心臓血管外科学会
日本血管外科学会
髙橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
職名 消化器内科副部長
大学
(卒業年)
近畿大学(平成14年卒)
専門分野 肝臓病 特に肝臓がん
認定資格 医学博士
日本内科学会総合内科専門医
日本肝臓学会指導医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
がん治療認定医
学会 日本内科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本肝臓学会
モットー 肝臓メインに頑張ります
天野 浩司(あまの こうじ)
職名 救命救急科 副医長
大学
(卒業年)
佐賀大学医学部(平成19年卒)
富山大学大学院(災害・危機管理医学)
専門分野 救急医学
外科学
認定資格 医学博士(富山大学)
日本救急医学会救急科専門医
日本外科学会外科専門医
Acute Care Surgery認定外科医
日本組織移植学会認定医
日本DMAT
学会 日本救急医学会
日本外科学会
日本組織移植学会
日本Acute care surgery学会
日本外傷学会
日本消化器外科学会
日本IVR学会
日本腹部救急医学会
好きな言葉モットーなど いつまでも向上心を忘れずに成長し続けられるよう努力します。
大久保 聡(おおくぼ さとし)
職名 放射線診断科 医員
大学
(卒業年)
平成20年卒
矢野 弘樹(やの ひろき)
職名 放射線診断科 後期研修医
友竹 鴻介(ともたけ こうすけ)
職名 放射線診断科 後期研修医

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