

外来化学療法センターへようこそ!ここは、日常生活を送りながら、通院でがんの化学療法を受ける部門です。当センターで治療を受けている患者さんは、増え続けています。そして、当院の外来化学療法センターは、全国的にも先導的立場にいると自負しています。
それは、医師、薬剤師、看護師などの医療スタッフが力を合わせる、いわゆる「チーム医療」をモットーとし、患者さんが快適に、そして、安心して治療に専念できる環境を整えているからです。がん化学療法の進歩には目を見張るものがあります。
がんを攻撃する力(抗腫瘍効果)の向上と副作用の軽減の技術は着実に前進し、治療成績は向上しています。がん化学療法に関する相談や悩み、疑問など、どんな事にも対応します。
お気軽に、当院の外来化学療法センターへお越しください。
対象疾患
消化器がん(胃がん、大腸がん、膵がんなど)、乳がん、肺がん、血液腫瘍(悪性リンパ腫、白血病など)、泌尿器科がん(前立腺がん、腎がん、膀胱がんなど)、婦人科がん(卵巣がん、子宮がんなど)、頭頸部がん、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、関節リウマチなど
特色・強み
設備

専用診察室が3つあります。また、リクライニングチェア、ベッド、マッサージチェアなど、点滴を受けていただくスペースは合計19床あります。テレビやDVDプレーヤーを装備していますので、快適に治療を受けていただける環境になっています。安全な治療環境を担保するために看護師のセンターは中央に配置し、安全に点滴が実施されているか、アレルギーや副作用で気分がすぐれない方がいらっしゃらないかなど、十分な観察を行っています。今後も、患者さんに快適で安心して化学療法を受けていただける治療環境を提供いたします。
治療の流れ
担当医師
治療スペースに隣接する3つの専用診察室にて診察を行います。消化器がん(胃がん、大腸がん、膵がんなど)、乳がん、肺がん、血液腫瘍、泌尿器科がん、婦人科がん、頭頸部がんなど、さまざまな悪性腫瘍の化学療法はそれぞれの専門診療科の専門医が担当していますので、専門性の高い治療を安心して受けることができます。
看護スタッフ
がん看護専門看護師を含め7名の看護スタッフが勤務しています。私たちは、副作用対策や日常生活の過ごし方に関するパンフレットを準備しています。また、看護師は講義と演習を積み重ね、院内で認定されたIVナース(抗がん剤投与のための静脈留置針の挿入ができる看護師)です。
副作用予防のため支援を行い、皆さんを全面的にサポートします。治療期間中、最も身近な存在として些細なことでも相談してください。安全で快適な治療を支えます。



専任薬剤師
薬剤師は薬のプロです。抗がん薬をはじめ、分子標的薬、ホルモン剤、副作用を抑える薬など、さまざまな専門性の高い薬を扱うこの部門において、薬剤師の役割は極めて重要です。当センターの専任薬剤師は、「がん専門薬剤師」の資格を有し、抗がん薬の種類、副作用の種類やその起こる時期、副作用を予防する薬、日常生活の注意点などについて、専門的に、でも、わかりやすく説明しています。また薬剤科では、専用のキャビネットで、無菌的に正確に、複数の薬剤師が確認しながら、点滴抗がん薬を調製しています。安全で快適な治療を提供する「縁の下の力持ち」としての薬剤師、きっと信頼していただけると思います。


チーム医療

患者さんががんと向き合う選手とすれば、私達、医療スタッフは、監督であったりコーチであったりチームメートの一員であると考えています。がんという相手に対してどのように対処するのか戦略(治療方針)を組み立ててサポートするのが私達医療スタッフです。一人ではなく、チームみんなでがんと向き合いましょう。そうすれば、きっと光明がみえるはずです。それが「チーム医療」の考え方です。当センターはこの「チーム医療」を最も重要なことと考え、医療スタッフが共通の認識を持ちつつ、専門性を活かし、患者さんに科学的で質の高い治療を提供するために、週に1度、医師、看護師、薬剤師、医療事務の間での継続的に議論するカンファレンスを開催しています。
治療実績・成績

担当医師・スタッフ

医師、放射線医師、看護師、薬剤師、メディカルクラーク、事務部門職員などの多職種のメンバーが外来化学療法センターで治療を受ける患者さんを支えています。
取り組み
1)化学療法だけでなく、手術、放射線治療、緩和ケアなどを組み合わせた集学的治療を受けることができます。
患者さんごとのがんに応じて、化学療法や手術、放射線療法、緩和ケア療法などの最良の治療方針を考える専門医が治療を担当しています。十分な説明のうえで、納得のいく治療を受けることができます。



2)科学的根拠に基づいた治療を行っています
各がんの診療は「ガイドライン」は、科学的根拠に基づいて記載されています。そして、当院のすべての化学療法は、科学的根拠に基づいた適切な治療かどうかについて、当院の専門委員会で審査、承認されていますので、常に高水準な治療を受けることができます。


3)最先端の研究的治療にも積極的に取り組んでいます

「標準治療」に加えて高度先進医療施設が連携して行う最先端の『研究的治療(臨床試験や治験)』を実施しています。最先端の治療を受けることができる施設であり、がんの治療成績の向上に努めています。
4)がん専門の医師、看護師、薬剤師が、チームで化学療法を支えています

がん専門の医師、看護師、薬剤師などのスタッフ間の連携で、安全かつ高い治療効果のある化学療法を支えています。また、周辺の診療所や保険調剤薬局の連携にも積極的に取り組んでいます。
5)どんな副作用にも、迅速かつ適切に対応できます
医師、看護師、薬剤師が連携してそれぞれの専門分野から副作用について十分な説明を受け、治療に臨むことができます。治療がスタートしてからも、副作用対策について適切なアドバイスをしています。また、専任の看護師は、点滴中の反応について適切な対応ができる技術を習得しています。


6)より安全な治療環境を目指しています
抗がん剤はがん細胞を攻撃する一方で、正常な細胞をも攻撃します。細胞毒性や発がん性があり薬剤曝露による健康上の危険性を示す報告もあり、取り扱いには注意が必要です。点滴を受ける患者さんに対して、点滴ルート以外からの抗がん剤の曝露を防ぐために、必要に応じて完全閉鎖式で安全性の高い器具を用いています。


7)がんに関わる最新情報を常に発信しています
がん治療に関する情報を、待合スペースの掲示やモニターで発信しています。がんの情報コーナーとして、関連図書の閲覧などが可能なスペースがあります。自由にお取りいただける小冊子も用意しています。ぜひお立ち寄り下さい。また、がんに関する当院オリジナルの情報誌「ATCニュース」を通じて、副作用に関する情報や当院のがんに関する取り組みを紹介しています。毎月発刊される「ATCニュース」の最新号は自由にお取りいただけるように待合スペースに配置しています。バックナンバーを希望される方はスタッフにお申し出下さい。


ATCニュースのバックナンバー
8)患者さんの様々なお声に耳を傾けています
患者さんの化学療法以外の様々な悩みや相談などを受け、アドバイスしています。また、お困りのことやご意見など、患者さんのお声に耳を傾け、さらに良い治療環境を目指しています。


業績
患者さんを支える医療スタッフは、さらなる治療の質の向上を目指して様々なことに取り組んできました。その成果を学会や研究会などで発表しています。
| 著者 | タイトル | 雑誌(年) |
|---|---|---|
| 今村博司 | 胃癌の外来クリニカルパス-「TS-1の地域連携パス」と「CDDPとDS療法の外来パス」- | 外来癌化学療法 (2011) |
| 今村博司 | がん化学療法の完遂を目指して -新しい支持療法の概念と実践- | Pharma Medeca (2011) |
| 川端良平 | 胃癌術後S-1補助化学療法における治療継続性に関する検討 | 癌と化学療法 (2011) |
| 伊東文美代 | がん患者の在宅中心静脈栄養法(HPN)導入に際しての患者教育に関する看護師の取り組み | 癌と化学療法 (2011) |
| 住田るみ | 外来化学療法患者に対する副作用対策 -パンフレットを活用した副作用の患者自己管理の推進- |
癌と化学療法 (2011) |
| 藤井千賀 | 麻薬性鎮痛薬に対する負のイメージの軽減を目的とした、動画教材の作成とその有用性 | Pharma Medeca (2011) |
| 藤野美佐子 | S-1カプセルを服用中の胃がん患者を対象にしたS-1顆粒製剤の評価 | 癌と化学療法 (2012) |
| 発表者 | タイトル | 学会 (年) |
|---|---|---|
| Imamura H. | Possibility of Individualized Chemotherapy for Patients with Advanced Recurrent Gastric Cancer Using Glasgow Prognostic Score (GPS):An Exploratory Study on the Efficacy of ProSure in Cachexia Group |
International Conference on CNT (2011) |
| Kishimoto T. | Feasibility of CDDP administration for Gastric-Cacer outpatient undergoing S-1+CDDP combination therapy | IASGO (2011) |
| Fujii C. | Feasibility of CDDP adminisiration for gastric-cancer outpatient undergoing S-1+CDDP combination therapy | IGCC (2011) |
| 今村博司 | 外来化学療法患者の栄養サポートにおける Glasgow prognostic score (GPS) を用いた個別化療法 | 緩和医療学会 (2011) |
| 岸本朋乃 | 進行再発胃癌に対するS-1/CDDP併用療法の外来CDDP投与におけるshort hydrationの検討 | 胃癌学会 (2011) |
| 川端良平 | 胃癌術後S-1補助化学療法における治療継続性に影響を及ぼす因子の検討 | 消化器外科学会 (2011) |
| 藤井千賀 | S-1/CDDP療法の外来CDDP施行時の水分摂取状況に関する探索的実態調査 | 胃癌学会 (2011) |
| 藤井千賀 | 進行再発胃癌の外来S-1/CDDP療法の実現に向けた薬剤師の取り組み | 癌治療学会 (2011) |
| 住田るみ | 副作用パンフレットを通じたATC看護師の取り組み | 癌治療学会 (2009) |
| 藤野美佐子 | パクリタキセルに起因する末梢神経障害に対するラフチジンの効果 | 癌治療学会 (2009) |








